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アモールとプシュケの間@ファルネジ―ナ荘

ファルネジーナ荘の続きです~
次の部屋は、アモールとプシュケの間です~☆



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「神々の集い」の絵




ここに描かれているのは

アプレイウス(2世紀半の古代ローマの詩人)の「黄金のろば」

の挿話の1つアムールとプシュケの物語です~


なので

アモールとプシュケの物語のあらすじを

説明しないと

この絵はちょっとわかりません

さらに、「黄金のロバ」のお話は

ギリシャ神話から来てるそうです~


アモール=ギリシャ神話ではエロス
美の女神ヴィーナス=ギリシャ神話ではアフロディ―テ



あらすじ


ギリシア神話「エロスとプシュケ」の物語

地上の人間界で、
絶世の美女として噂になっていた人間の娘「プシュケ」。
あまりの美しさに嫉妬した女神アフロディーテは、
プシュケが醜い者に恋をするよう息子エロスを差し向けます。
しかし、エロスプシュケの寝顔の美しさに惑って
撃ち損ない誤って金の矢で自身の足を傷つけ、
プシュケに恋をしてしまいます。
プシュケへの恋心を抑えきれないエロス
魔神に化けてプシュケの両親の前に現れ、
彼女を生贄として捧げるよう命じます。
そこに全知全能の神ゼウスが現れ、
プシュケをそっと持ち上げて山の頂に運びます。
プシュケはそこで彼女に約束された見知らぬ人を待ちます。
プシュケエロス(アモール)の妻となりましたが、
夫の顔も正体も知りません。
エロスプシュケに自分が神であることを知られてはいけないので、
夜の暗闇でしかプシュケに会うことができませんでした。
姉たちに唆されたプシュケは、
夫(エロス)が寝ている間に不意を襲って夫の姿を見てしまいます。
眠っているエロスにランプを近づけ、
その美しさにハッとしたプシュケは
ランプの油を一滴落としてしまいました。
「愛は、信頼関係がなくては成り立たないのだよ」と、
言葉を残しプシュケのもとを去っていったエロス
エロスの端正な顔と美しい姿を見てエロスへの恋に陥ったプシュケ
アフロディーテの宮殿に迎えられたプシュケでしたが、
アフロディーテから課せられた様々な試練のため世界をさまようことに。
アフロディーテは、プシュケに冥界に降りる試練を課します。
冥界の女神ペルセポネーの「箱(瓶)」を
手に入れたプシュケでしたが、
決して開けてはいけないと言われていた箱(瓶)の蓋を
開けてしまい深い眠りに陥ります。
永遠の眠りについたプシュケ
エロス(アモール)の接吻だけが、
プシュケを蘇らせることができる・・
目覚めたプシュケは不死の命を得て、
女神アフロディーテの許しを得ることとなり、
オリンポスの山へ運ばれます。
そして、ついにプシュケエロスはオランピアで婚礼をあげることができました

ハッピ―エンドのお話です♡

「黄金のロバ」のお話も似たようなお話みたいです
細部は少し違うかもしれませんが・・・




この絵は、プシュケを神の仲間に加えてよいかどうか?

会議をしている場面だそうです~





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「アモールとプシュケの結婚」の絵



実は、こちらの元の注文主の

アゴスティ―ノ・キ―ジさん夫妻の結婚と

重なる部分があるそうです~

アゴスティ―ノ・キージさんの妻フランチェスカは

ヴェネツィアで高級娼婦だったそう~

↑当時の高級娼婦は、相当な教養もあったそうですよー

それで見染められたのでしょうね☆

彼女は、ヨーロッパ1の富豪の妻に相応しい女性に

なる努力をして正妻の座を得たそうです



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絵と絵の間を仕切るように描かれている

花飾りの装飾が美しいです

こちらは、ジョヴァン二・ダ・ウディネ作

花飾りには、花や果物、野菜や珍しい異国の果物なんかも

描かれていてとても華やかです




アモールとプシュケの間@ファルネジ―ナ荘_e0406439_15353409.jpg


下絵は、「ラファエロ」が制作して

描いたのは

工房の人達だそうです~☆


ほんとに見事なフレスコ画です~

長い時間見ていたいような・・・♡

かなりゆっくりと見ましたが・・・(^-^)



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外の光を十分取り入れるように

設計された

明るいお部屋

アーチの部分までも

細かく描かれた

贅を尽くしたお部屋でした~(^_-)-☆






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床も凄い~☆



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お部屋全体です~(^_-)-☆

続きます~



Commented by aamori at 2019-08-02 08:42
ギリシャ神話のお話ありがとうございます。
おもしろかったです。
スグ、嫉妬が絡んで、、ごたごたと、、
子供のころ、学校の図書室にあった
「ギリシャ神話」の本は、好きでしたが、
子供用にエロい部分はなかったので、
大人になってから、読むのもいいかなと、、
ギリシャ神話を題材にした絵はたくさんありますよね、、
想像で絵を描くのって、難しかったと、、
モデルはいたにしてもね、、
それにしても、、すごい別荘ですねぇ、、
まだまだ、ローマの旅は、やり残した宿題がいっぱい。
Commented by lovelypoodle at 2019-08-02 09:12
ヨーロッパの絵画は神話や聖書の意味が
込められている事も多くて、
そのお話を知っていると、理解もしやすいですね。
ギリシャ神話って奥が深いですね。
こんな高い所までどうやって描いたり作ったりしたの?
と単純に思ってしまいます。
Commented by nanako-729 at 2019-08-02 09:20
ギリシア神話「エロスとプシュケ」の物語を
読みながらこの絵を見ていると美しい神々の
世界を想像して楽しいですね!
ずっと見ていたいような美しい壁画・・・

この前行った徳島の大塚国際美術館を思い出します(*^_^*)
Commented by yocomilk at 2019-08-02 09:47
わぁ、ハラハラしました。
ハッピーエンドで良かった!
お話をありがとうございました。
ちゃんと理解してこその芸術ですね!
Commented by tabi-to-ryokou at 2019-08-02 11:13
こんにちは
「アモールとプシュケの結婚」は、華やかですね。
ラファエロの他の絵と違って、裸の男女が多く、男は筋骨隆々。
ルネッサンスの巨匠が描いた、バロックのように見えるし、
ラファエロの描く可愛いキューピットたちとの落差は、大きいです。
でもこの絵画の登場人物の身体の動きは、集大成「アテナイの学童」と
共通点がありますね。
ギリシャ神話「エロスとプシュケ」は、知らなかったです。
解説があったので、描かれた絵画の意味合いも理解できました。
やはり背景を、良く知ってから観に行くべきですね。
Commented by umi_bari at 2019-08-02 12:15
天井、壁、床、全てが芸術ですね。
本当に写真を撮らせていただけるのが
ありがたいですね。
日本は遅れていますね。
いっぱいありがとうございます。
お見事バグースです。
Commented by ei5184 at 2019-08-02 15:29
ハハハ・・・ハッピーエンドが好いですね~ 涙を流さずにすむ(笑)
ヨーロッパ独特の彩色に絵画、フラスコ画?
好いですね~ 何度見ても飽きがこないです!
Commented by milletti_naoko at 2019-08-02 16:43
ギリシャ神話の二人の恋の物語、とても興味深いです。見るな、開けるなと言われても、つい見たく、開けたくなりますよね。はらはらしましたが、最後は無事いっしょになれたと知って、ほっとしました。アリスさんのご説明のおかげで、絵の場面がよく分かって、美しい絵をよりよく鑑賞することができて、興味深いです。

外の空や庭の木々へと続く天井に、空の水色や木々の緑があしらってあるのも、中から外へと空間が自然に広がっているようで、すてきですね。
Commented by liebekatzen at 2019-08-02 18:13
こんにちは!
どんな結末になるのかと、ハラハラドキドキしながら
物語を読ませてもらいました。
ハッピーエンドになって、よかったです♪
お話を読んでから再度お写真を拝見すると
この絵の素晴らしさがさらにわかりますね~
いいお勉強ができました。
どうもありがとうございます☆
Commented by 3841arischan at 2019-08-03 11:06
ATSUKOさん

ブログ書いてると自分自身もいろいろと知れて嬉しいです~
でないと、海外旅帰国したら即、忘却の彼方へ~~~になっちゃいます~(笑)
ギリシャ神話、
確かに・・・嫉妬が怖い~(>_<)
私は、池田理代子さんの漫画オルフェウスの窓で少しかじり・・・
海外旅行に行くようになってからは
絵の鑑賞する度にギリシャ神話を感じます~♫
絵を描くATSUKOさんならではの感想をありがとうございます(^^♪
想像で描くってどんな感じかな?
ハイ、私もまだローマの旅は宿題が・・・(^-^)
Commented by 3841arischan at 2019-08-03 11:09
ロン母さん

クリスチャン系の学校へ通われていた
ロン母さんなら知識豊富なのでは?と毎回思うのであります~
ヨ―ロッパの絵画、
その物語を知って見ると楽しいです(*^_^*)
なので、最近、行こうと決めてる場所に限り、調べて・・・
そうそう、この天井に大昔(500年前)に
どうやって???
が最大の疑問符ですよネー(@_@)
Commented by 3841arischan at 2019-08-03 11:13
nanakoさん

ありがとうございます(^^♪
物語を想像しながら
この絵を鑑賞すると楽しいですよね~(^-^)
かなりゆっくりと鑑賞出来て満足でした♡

そうそう、大塚国際美術館には有名画がたくさんあるから
あそこで予習してお出掛けすると現地では尚良い鑑賞が出来るかも?と思います♡
Commented by 3841arischan at 2019-08-03 11:14
yocoさん

ありがとうございます(^^♪
この物語、ほんとドキドキですよね~^^
物語をたどりながら
絵を鑑賞するって贅沢な時間ですよね~(^_-)-☆
Commented by 3841arischan at 2019-08-03 11:22
旅プラスさん

こんにちは^^
ここのお部屋では、「アモールとプシュケの結婚」がメインでしょうね♡
流石、旅プラスさん、絵の細部を~♫
まあ、こちらの絵、下絵がラファエロですが
実際は、工房のお若い方?(ラファエロも若いですが・・・)なので少しタッチも違うかも?
「アテナイの学童」は、この前日に見たばかりで、ちょっと似てるかも?
とこの時は比べて思ったりもしました(^-^)
ギリシャ神話から来てる絵というのは他の方のブログで知っていたので
お話を調べて行ったのでより楽しく絵を鑑賞出来たと思います(*^_^*)
出来たら、美術館へ行く前に予習していけば良いとは思うもののなかなかです(-_-;)
Commented by 3841arischan at 2019-08-03 11:24
umi_bariさん

バグ―スをありがとうございます(^^♪
はい、ココは
全てが芸術作品の別荘でした~
写真は自由なので
撮るのに疲れますネー
↑贅沢ですが・・・(^-^)
Commented by 3841arischan at 2019-08-03 11:38
eiさん

はい、やはりハッピ―エンドが私も好きです~♡
フレスコ画ですが、この時代は、漆喰を塗ってからまもなく硬化する前の表面に
耐アルカリ性の顔料を水または石灰水で溶いたもので描いてたそうです~
漆喰が生乾きの状態で描かなければならないため、1日に描く量を計算して壁を
区分して塗りついでいたそうですよー
発色や耐久性は良いそうです~1日5時間しか見せてはいませんが・・・
ここは、他の観光地よりも空いていて(朝一なら~)、素晴らしい時間がすごせました♡
Commented by 3841arischan at 2019-08-03 11:44
なおこさん

イタリアの絵画鑑賞では、やはりこういったギリシャ神話のお話が多いですね!
あるいは、キリストのお話が(^_-)-☆
そういう物語を知って絵を見るのとそうでないのとでは楽しさが違います~
あ、あの場面かしら?と想像しながら見ると、これまでにはない発見も有ります(*^_^*)
できれば、下調べしてから行きたいものです~♡

こちらのお部屋の絵を、あわ~い水色が使われているのが、ほんとにまわりの景色とも
マッチして素敵な空間を作りだしていましたよー計算された美ですよね~♡
ラファエロがますます好きになりました(^^♪
Commented by 3841arischan at 2019-08-03 11:49
liebekatzenさん

こんにちは^^
そう、ドキドキもののお話ですよ(^.^)
ハッピ―エンドはやはり良いですよね~(^-^)
こういうストーリーのある絵は
やはりそれを知ってからたどることで、新しい発見なんかも有り
より楽しく絵を見ることが出来ますね(^_-)-☆
全て予習してから行けばよいものの、なかなか出来てないのでココは良い時間過ごせました♡
こちらこそ、嬉しい感想をありがとうございます(^^♪
Commented by pikorin77jp at 2019-08-03 17:03
こんにちはアリスさん。
知らないストーリーをゆっくり読ませていただきました。

教養のある高級娼婦というところに特に惹かれます。元々頭もよく 人としても器の大きな方だったのでしょう。良いお話と 絵を見せていただきました。ありがとうございます。
Commented by 3841arischan at 2019-08-03 17:46
ぴこさん

見て読んでいただいて、ありがとうございます(^^♪
私、ここは、前回イタリアから4年越しで実現した訪問で嬉しかったところです♡
この素晴らしい絵画に囲まれた別荘、
ほんとに本物は素晴らしいです~(^_-)-☆

当時のお住まいだった方たちの事に思いを馳せながら
ここでこの絵の物語をこころの中で辿る時間も一期一会です(*^_^*)
by 3841arischan | 2019-08-02 07:55 | 旅行 | Comments(20)

旅行、おでかけや日常の写真です。


by アリス